プライマリケアとしての家庭医は基本的には大抵の日常疾患は治療できることになっています。例えば、かぜや子供の中耳炎・軽症の肺炎・尿路感染、結膜炎などの感染症、アトピー・にきび・蕁麻疹などの皮膚疾患、ねんざ、五十肩、急性腰痛など整形外科疾患、他、多くの内科疾患、泌尿器・婦人科疾患など。子供の健診や予防接種、婦人科健診などもやります。各医者の能力や、得意・不得意にもよりますが。。。そこで対応できない症例は専門医へ紹介となります。
問題なのは、一般的にHMOは保険料が安いということで、医者の儲けも少なくなるということです。従って、評判が良くて患者の集まる医者は医療費の支払いが悪い保険を受け入れたがりません。Cigna HMOは私の理解では、そのような保険の一つだと思います。もしも専門医への紹介が必要になった時に、医者の選択枠が限られるのは必須です。紹介やCTなど画像検査の認定も保険会社をいちいち通すため、1−2日はかかり、緊急に診断・治療が必要なケースでは困ることがあります。特に週末に差し掛かったり、限られた紹介医の予約が皆一杯だとかいうことがあればなおさら困ります。
しかし、本当に緊急な場合にはERに行けば良い訳ですし、入院中の治療に関しては、恐らくPPOに比べて劣悪な扱いを受けるということはないと思います。
あまり病気をしない若い世代の方であれば考えてもよいかと思いますが、それなりの不便も覚悟しておいたほうがいいかも知れません。