こんばんは。
日本で耳鼻科医をしておりました。
アレルギー性鼻炎の手術は日本でも行われております。
大きく分けると以下の通りになります。
1.鼻閉の除去 ⇒ 鼻腔整復術(鼻中隔弯曲矯正術):鼻中隔(左右の鼻腔を分けている壁)が曲がっている方に対して行う手術
2.鼻閉の除去、反応性の低下 ⇒ 粘膜下下甲介切除術:下甲介を切除することにより、メインの空気の鼻の通り道である下鼻道を広げる手術
3.反応性の低下 ⇒ レーザー手術(電気凝固法、薬品による粘膜の変性術)
4.鼻汁の減少 ⇒ 後鼻神経(分泌神経)切断術:鼻水を分泌する神経を切断し過剰反応を抑制する手術
1.2.は同時に行われることが多いかと思います。特に鼻中隔弯曲症とアレルギー性鼻炎を持ち症状改善を希望されている方に行います。通常全身麻酔下で行います。
3.いわゆるレーザー治療です。外来でも行うことが出来ます。
4.上記3つの手術に比べ、行われている施設は少ないように思います。通常全身麻酔下で行われると思います。
詳しい話は分かりませんが、最も簡単に出来るレーザー治療だったのではないかと思います。いずれもアレルギー自体を直す治療ではありませんので、ご了承頂ければと思います。特にレーザー治療は数年で症状が戻ってしまう方もいらっしゃいます。効果の程も個人差があるかと思います(私自身も受けましたが、私の場合はかなり調子がよくなりました)。保険適応については自身で入られている会社に確認されるのが良いかと思います。
ちなみに日本では、アレルギー性鼻炎に対する治療の第一選択は薬物治療で、通常抗ヒスタミン剤を内服して頂いておりました。アメリカではスーバーや薬局などで購入できるようですので、一度試してみても良いかと思います(Claritinなど)。